平成24年度 博士課程教育リーディングプログラム:東京大学 ソーシャルICT グローバル・クリエイティブリーダー育成プログラム

ホーム > お知らせ > 2014/10/08 GCL講義XI 国際制度とソーシャルICT

お知らせ

2014/10/08 GCL講義XI 国際制度とソーシャルICT

担当講師:池田 宏明・田中 正躬・岩垂 邦秀

開講日:2014年10月8日(水)6限(18:30-20:00)

講義場所:工学部3号館 1F 電気系セミナー室2・3(部屋番号:113・114)

概要:
工学系の学生が、将来、技術の利用や普及に際し直面する、国際的な調整や問題の発見・解決、将来の見通しに関する能力にみがきをかけ、世界のリーダーとして活躍する資質を育成します。国際制度は、条約によるもの、地域によるもの、国によるもの、自主的な集まりによるものなど、技術や社会の急速な進展により多様で複雑な形態をなしています。 本コースでは、科学技術、経済社会、制度の関係性と変遷、それらと係わる次のようなケースを取り上げ、議論、検討します。 ・アップルとサムスンの知的財産権戦争 ・過去の電気通信の世界とインターネットの世界の類似性 ・”Suica”がなかったかもしれない?=危機に陥った日本発のICタグ技術 ・世界トップを走る日本の鉄道技術が輸出で苦労する理由 など なお、招待講師は、必要に応じて検討する。

担当講師からのメッセージ:
皆さんは、技術的資質が高いことは間違いないと思います。しかし、開発した技術が他の技術より勝っていたとしても、市場や社会で利用されなかったら技術開発は無意味です。この問題を避けるためには、国際制度を知り、国際的な調整能力、問題発見解決能力、将来見通しの能力に磨きをかけなければなりません。本コースは、これらの視点から、現在起きている諸問題と事例を基に議論し、世界的なリーダーとなるため資質を育成することを目指しています。

講義スケジュール:
第 1 回 10/08 なぜ国際標準,知財等,国際制度が重要か?
第 2 回 10/22 国際制度と産業の変遷
第 3 回 10/29 アップル対サムスン・スマートフォン事件(知財と標準の衝突:ケース1)
第 4 回 11/05 オレンジブック規格の独占禁止法違反問題(知財と標準の衝突:ケース2)
第 5 回 11/12 光ディスクの技術開発戦略と事業戦略(知財と標準の衝突:ケース3)
第 6 回 11/19 国際取引のルールと事業戦略
第 7 回 11/26 ICタグ(スイカ)と国際ルール
第 8 回 12/03 航空機事故と国際制度
第 9 回 12/10 社会インフラの輸出~電車、新幹線~
第10回 12/17 信頼を構築する制度~セキュリティ認証~
第11回 01/07 カラーマネジメントにおける問題と解決法
第12回 01/14 マルチメディアにおける標準標準化~JPEG,MPEG
第13回 01/21 社会インフラにおける標準~スマートグリッド~
第14回 01/28 デジタルテレビ等における問題と解決法
第15回 02/04 レポートの作成と発表、まとめ

 


« お知らせのトップに戻る