平成24年度 博士課程教育リーディングプログラム:東京大学 ソーシャルICT グローバル・クリエイティブリーダー育成プログラム

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2014/11/28 (R2P) Global Design Lecture & Seminar 「日本人の情報行動 この20年の変化」「スマホ中心時代がもたらすコンテンツ消費とメディア接触の変化と、社会へのインパクト」「コンピュータのための新しい表現方法の追求」

●2014/11/28 (R2P) Global Design Lecture
「日本人の情報行動 この20年の変化」

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●2014/11/28 (R2P) Global Design Seminar
「スマホ中心時代がもたらすコンテンツ消費とメディア接触の変化と、社会へのインパクト」
「コンピュータのための新しい表現方法の追求」

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日時:11月28日(金)14:50~18:10 (開場:14:20)
場所:工学部2号館 (3階) 電気系会議室1AB(部屋番号:33A)

<プログラム>
◆(R2P) Global Design Lecture —————————-
時間:14:50~16:20
タイトル:「日本人の情報行動 この20年の変化」
講演者:橋元良明 (情報学環・教授)
概 要:
橋元研究室では1995年以降、5年ごとに「日本人の情報行動調査」を実施している。全国13歳以上の男女が対象で、ランダムサンプリング、訪問留置法、日記式記録票に基づくメディア利用の時間量調査である。2012年以降は総務省との共同実施の形で毎年実施し、国の継続指標にもなった。
それによれば、若年層を中心にテレビ視聴時間が激減し、ネット利用時間が年々増加している。ネット利用についてみれば、私的なやりとりである「コミュニケーション系」の利用の割合が70%程度に達し、情報のやりとりが私的個別的になる傾向があり、それと連動するように若者の政治関心も低下している。
今回の講演では、データに基づいて日本人のメディア利用行動の変遷をたどり、メディア利用と若者のメンタリティーとの関連を考察する。

◆(R2P) Global Design Seminar —————————-
【講演1】 16:40~17:25
タイトル:「スマホ中心時代がもたらすコンテンツ消費とメディア接触の変化と、社会へのインパクト」
講演者:田端信太郎(LINE株式会社 上級執行役員 法人ビジネス担当)
講演内容:
10代-20代の若年層においては、スマートフォンを通じたメディア接触時間が、TVに匹敵するような規模になっている昨今、中長期的に、スマートフォンがメディア接触やコンテンツ消費の主戦場になっていくことは自明である。
そんなメディア環境において、エンタメ産業や、ECを含めた小売などのビジネス、そして社会はどのように変わっていくのか、世界でユーザー5億人のコミュニケーションアプリであるLINEでの事例から得られた示唆に基いて語ります。

【講演2】 17:25~18:10
タイトル:「コンピュータのための新しい表現方法の追求」
講演者:江木聡志(楽天株式会社 楽天技術研究所)
講演内容:
コンピュータは非常に高速な代わりに、機械語という単純な命令列しか理解できません。そのため、人間はコンピュータにしてほしいことを全て形式的に記述せねばなりません。
コンピュータ向けに翻訳することなしに、人間の直感による認識を表現するというのは、非常に難しい問題です。私達が日常行っているコミュニケーションは、聞き手や読み手の補完によって成り立っています。例えば、数学書の記述は、書き手の数学的認識を、読み手が自身の頭の中に構築するためのヒントの羅列に過ぎません。内容を理解するには、ただ一通り読むだけでは足りなくて、相当の思考が必要です。
人間の直感による認識の直接的な表現は、コンピュータの出現によって非常に重要な問題になりました。もしそのような表現が見つかれば、プログラミングにより、コンピュータに非常に少ない労力で仕事をさせることができるからです。幾つもの表現の抽象化の発見により、プログラミング言語は、直接かつ形式的に表現できる直感の範囲を広げてきました。しかしながら、人間の考えをコンピュータ向けに翻訳して記述せねばならない場面は未だにあります。そのような場面を見つけ、自身の直感を分析し、その直接的な表現を見出すことにより、私は新しいプログラミング言語Egisonを作りました。

本講演では、その研究の経緯を話すことにより、プログラミングやプログラミング言
語の研究の面白さを共有したいと考えています。

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なお、本Lecture & Seminarの出席レポートは、GCLコース生2年次選抜時の参考に使います。

問い合わせ先:
GCLプロジェクトインキュベーション機構(pim@gcl.i.u-tokyo.ac.jp)


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